日経平均 | 15970.76 | 277.01 | 日経先物 | 15980 | 270 | 円/ドル | 112.07 |
TOPIX | 1613.78 | 29.07 | TOPIX先 | 1615.0 | 29.0 | 10年国債 | 1.855 |
出来高 | 164656 | NYダウ | 11211.05 | 93.73 | WTI | 71.32 | |
売買代金 | 23563 | ナスダック | 2198.24 | 29.07 | 金 | 648.50 |
先物(指数)に蹂躙された、大変な一週間でした。
日経平均先物は「15年ぶりの大商い」(5/24・日経)だったそうです。
そして、問題は「先物の大商い」に反し、現物市場が全くの低水準だったことです。
「背景にあるのは現物相場の急落」(5/24・日経)として、先物の大商いを説明していますが、
この説明には、少し無理があるようです。(こじつけになっています。)
しかも、この先物の大商いの「担い手」として、機関投資家のヘッジ売りを主因に上げていますが
これも、売買動向のシエアを見る限り、とても、これだ!って断言はできないのです。
「犯人」は、何度も述べましたように、証券会社の自己部門なのです。
当然、先物の下げは、現物市場で「裁定」されるわけですから、現物市場は必要最小限の出来高で
裁定されたことになります。現物の急落が、「先物の大商い」に繋がったのではないのです。
指数(日経平均・トピックス)が「仕手株」になってしまったのですから、是非は別としても、
実態は実態として、正確に報道されるべきと思っています。
現物市場のテクニカルな指標(乖離率、サイコロ、騰落レシオ・・・)は、こぞって「陰の極」を
示しても、売りが多ければ下がってしまうのです。まして、指数なのです。
しかし、さすがに、トヨタが1000円、三菱UFJが50万円など、主力株が、ここまで短期間に
調整してくれば、現物と裁定といっても限界はあるのです。トヨタの下げ余地は?でした。
また、証券会社に、どんな敏腕デイーラーがいるといっても、生身の人間です、疲れるのです!
極度の緊張は、そう長続きはしないのです。
今回の急落は、先物主導で指数自体が「仕手株」になってしまったことによるのですが、確かに
信用取引の「買い残」(5.7兆円)に代表される「需給悪」も気になるところです。
ただ、この高水準の買い残は、今始まったわけではないし、下がって初めて「上値は重い!」
って言われるものなのです。下がって弱気!と同類なのです。
実際、一年前も、3.2兆円(当時のピーク)で、「信用買い残が重し!」と言われたのです。
下がってから、それを理由に、弱気になっても仕方ないってことですよね。
さて、問題は、仕手化してしまった「指数」が、この先、どこまで下がる(上がる)か?
まずは、週足ベースの「二標準偏差の幅:2σ~-2σ」です。
現在、2395円! 「26週移動平均」が16290円ですから、中心となる移動平均が16300円として、
「2σ~-2σ」が2200円へ収束と考えれば、日経平均は、17400~15200円となります。
また、大事な移動平均自体の「向き」(上を向いているのか下向きなのか?)は、26週前が
15421.60円! 週足ベースでこれを下回るかどうか?
とりあえずは、移動平均の16300円近辺で、どんな動きになるのかが注目となります。
大方の解説は、「この水準までは、一旦は戻るが基調は弱い」となっているようですが、逆に
この水準までもどれば、4/7日の高値挑戦はうかがうと思っています。
世のアナリスト諸氏に問う!
どうして、今! 自らの「所見」を確認しないのか?