日本が一番下がっている!

日経平均 14750.84 117.81 日経先物 14800 200 円/ドル  114.20
TOPIX 1498.68 16.46 TOPIX先 1501.5 23.5 10年国債 1.840
出来高 316855   NYダウ 10938.82 7.92 WTI 70.35
売買代金 42010   ナスダック 2145.32 -6.48 613.79

大変な一週間となりました。
このレポートでは、年初、欧米の資産バブルの崩壊が日銀の量的緩和解除を引鉄に顕在化し、日本株
も急落(日本株自体もミニバブル)、日経平均は13500円も有り得る、と述べました。
日本株に関しては「二標準偏差間」が5900円と、大幅に拡散してしまった事も、その理由でした。
そして、三月上旬に「残念ですが日経平均は上がります」と述べ、4/7日の高値・17563円となり、
五月の連休後の急落となりました。
決して、「言っている通りになってるじゃん」なんて自慢しているのではありません
実際、そうだとしたら、言っている事とやっている事が全く、逆になっているのですから。
今回、自己投資でも16000円ワレからは、買い下がっているのです。(しかも、買い過ぎ!)
そして、自らが「評価損の山」に悩まされると、不安心理が冷静さを侵食するのも事実なのです。
では、冷静になるためには?
それは、「数値」や「下げの理由」を一つ一つ考える事だと思います。

まず、「世界同時株安」についてですが、これは「米国株安」と同義と思います。
でも、心配で心配な「米国株」が一番下がっていないのです。(日本が一番さがっている!)
ここ一ヶ月の下げ率は、日経平均:17.2%、NYダウ:7.8%、ナスダック:10.3%、ハンセン:10.9%、
ドイツ:12.4%となっています。
まして、日本は欧米と比べればデフレなのです。その分、体感の下げが厳しくなっています。
少なくても、ナスダックやハンセン並で、日経平均は7%の1000円は下げすぎと言えましょう。
また、本格的な「世界同時株安」は、やはり米国発になると思われます。(楽観が支配した時)
その点でも、NYダウは、まだまだ「史上最高値」を更新して浮かれあがってはいないのです。
現況の様に、不安心理が充満し、警戒感が行き過ぎの局面で、更なる崩壊は考え難いのです。
FOMCの利上げ懸念が強調されますが、住宅投資に一番の長期金利は上昇してはいないのです。
更に、金利は反面「成長率」なのです。
米国の場合、逆に、利下げになった方が怖いのです。(その時は景気後退なのです。)

では、どうして、こんなに日本株は下がり続けるのか?
色々な「理由」が複合しているのは事実ですが、最大の理由は、「人為的」な要因と考えます。
世界的な投機資金の縮小による「世界同時株安」も、それを煽って「下げ」で儲ける?
今週の日経平均の異常とも思える「下げ」も、おそらくは「14500円のオプション」だったのでは?
と思っています。(これが正しければ、早晩、相場は戻りだすハズです。)
「異常な下げ足に要警戒」(ITバブル崩壊直後に類似!)と「下げるから警戒」なんだ、と言った
論調が支配的ですが、困ったことに、この状況では説得力があるのです。
ただ、同じ論者が「勢いにつけ!」と、三ヶ月前はまくし立てていたのも事実なのです。
「こんなに信用残があって、個人は総やられ、国内外の売りで、誰が買うのか?」
5/25日以降12日連続の「売り越し」を伝えられている「外国人の寄り前動向」、発表された数値は
5/29~6/2日の週は3096億円の買い越しなんです。ちょっと、変ですね?
この点では、今週の数値がどうなっているのか?見極める必要が出てきています。
まだまだ高水準とは言え「信用買残」も5000億減少(6/2:52831億円)、裁定買残も13000億減少
(31837億円)と減少に向かっているのです。

一つ一つ、具体的に考えて行きましょう。
「円高」が原因?  もう、為替は114円台に戻っています。
米国が心配?  心配な米国が、今のところ一番安泰なのです。
企業業績は? デフレから、やっと脱却して、これからが本番なのです。
原油高?  原油は上がっても下がっても困るのです。その意味では、現在は安定。
金利上昇懸念?  何度も繰り返します、金利は成長率です。日本はこれから金利上昇なのです。
外国人売り?  ここまでシエアした日本株を、この水準で売ってくれたらラッキーなのです。
・・・・・・・・・?
それでも、ここまで短期間に下がってしまうと、先程の「下がるから警戒!」も理解できます。
間違いなく、不安心理は操られてしまっているのです。

個人的には、日経平均やトピックスなどの「指数」が、先物主導で「仕手化」され、膨大な利益を
生み出すオプションに絡んだ、と思っています。(需給悪が見事に利用されたのです。)
その意味では、「仕手の本尊」の目的は達成されているのでは?(もう逃げているのでは?)
もちろん、「本尊」がいなくなっていることを市場参加者はわかりません。
まだまだ、「急落」の可能性は残ります。特に、国内機関投資家は売買を行います。
彼らは、「高値」「安値」が大好きなのです。
また、今週の「下げ」で、26日移動平均はマイナスに転じました。
日本株式が中長期的に下降トレンドに入ってしまうか、正念場であることも間違いありません。

昨日、野村證券時代の大先輩(独立して大活躍)から電話を頂きました。
「なに、下がったら買えばいい!」
力強い響きでした。
来週も、大波乱が予想されます。しっかり、「安値」を見極めて対応していきましょう。