米国の選択

日経平均

17114.54

58.61 日経先物 17150 60 円/ドル  114.66
TOPIX 1729.37 6.08 TOPIX先 1736.0 10.5 10年国債 1.970
出来高 164881   NYダウ 11354.49 71.24 WTI 71.93
売買代金 24532   ナスダック 2333.63 3.33 642.00

原油」は高い方が望まれるのでしょうか?
少なくても、消費者にとっては「安い」方に決まっていますよね。
その「原油」は、ここ五年の内に、何と4.3倍になっているのです。(17.45→75.17$)
同期間のCRB商品先物指数は1.95倍。(183.52→357.29)
世界的な大インフレを物語っているのです。
では、どうして、こんなに「原油」は上がったのか?
まずは、いつもの「需給」です。「実需」と「投機」の両方でしょう。「政策」も、ですね。
日本の「ゼロ金利」が資金供給の源泉となり、更に結果として創出されたオイリマネーが、世界中を
駆け巡っているのです。株や不動産もバブリ始めたのです。
当然ですが、「金利」も上昇します。
では、「金利」は上昇した方が良いのでしょうか?
単純に考えましょう!「金利」は「成長率」なのです。
日本は「デフレ」だったからゼロ金利だったのですが、竹中大臣や日銀の大きな間違いは、いや、
おそらくは解っていたのでしょうが、時代がグローバル化していることの認識。
「デフレ」も「鎖国」なら何の支障もないのですが、グローバル化していれば、インフレの通貨で
デフレの「資産」を買い捲られるのは必然なのです。
実際、この時期に、日本の株、不動産、企業自体も「外国人」は大量に買い漁ったのです!
日本だけが「デフレ」なんて、有り得ないのは誰にだってわかるのです。
「金利」が「成長率」である限り、もはや、日本のゼロ金利維持は、その理由を失いました。
その意味でも、日本の「金利」だけではなく、世界的に「金利上昇」なのです。
ここで、困った(辻褄があわなくなった)のは、実は「米国」なのです。
政策金利(短期金利)は上げながら「長期金利」は上げない、インフレは助長するが好景気は
維持していく!この身勝手な「政策」に陰りが出始めたのです。
そうです!日本のゼロ金利解除なのです。実際、米国の長期金利は5%を超えてきました。
長期金利の上昇は、住宅景気を一気に冷やす可能性があるのです。
しかも、米国の基幹産業は空洞化が激しくなっています。(GMが典型です。)
実は、「原油高」と「日本のゼロ金利」で潤っていた「米国」が、これ以上の「インフレ」には
耐えられなくなってきているのです。
「金利」を上げられない「米国」には、ドル安の可能性が生じ、ドル安になれば、資金逃避が生じ、
さらに他国の金利上昇が追い討ちをかける、米国はスタグレーションへ?
さて、「原油」です。それでも、主導権は、まだまだ「米国」にあります。
本当に、厳しい選択を、「米国」は迫られていることになりました。「原油」動向に注意!
おそらく、今年どこかで(秋口と考えています)、この「矛盾」の精算を、世界的規模で強いら
れることになると思っています。
勿論、日本の株も例外ではありませんが、その時は、本当の意味で、安値が買えるのです!

今日の「ソニーの決算」ですが、何かとり作った「張りぼての決算」にみえます。
この「株価」には近寄らないのが賢明と思っています。