外国人動向と為替に!

日経平均 16248.97 -67.35 日経先物 16240 -120 円/ドル  115.93
TOPIX 1585.85 -5.96 TOPIX先 1587.0 -9.5 10年国債 1.590
出来高 159204   NYダウ 13235.88 -0.25 WTI 69.83
売買代金 23073   ナスダック 2541.70 -11.10 668.40

日経平均は、7/18日から一ヶ月間で3000円暴落(率にして-16.6%)、この一週間で1000円     
急騰しました。(+6.6%上昇)          
今回の暴落に関しては、テクニカルもファンダメンタルズも、全て無視した値動きで、今更     
下値のメドは?戻りのメドは?なんて、今は余り意味は持たないと思っています。
予想通りの急落でした!なんて、チャーチストが急に勢いを増してきています。
彼らの大半は、14000円近辺への調整を強調しているようですが・・・・・?     
売りが多ければ下がってしまうし、買いが多ければ・・・・。
今回は稀に見る暴落でした。
たとえ1000円戻っても、基本的には疑心暗鬼が大勢です。
ただ、その分、この1000円の戻りも、見ているだけに終わっているはずなのです。
肝心な事は、テクニカルを無視した暴落だったのです。(暴落も急騰も異常時なのです。)
まずは、反発が止まってから、その後のメドを考えるべきなのです。
     
前週報では、この週のポイントとして、①政策対応は? ②自律反発は?(自社株買いは?)     
この二点に注目しました。     
その意味では、日銀の政策対応を除き、各国の対応は迅速でしたし、②の自律反発も     
キャノンや三菱商事の自社株買いを含め、それなりの結果は出ていた?と思っています。     
今回の暴落では、価格メカニズムが崩壊しています。       
そのため、短期間の間に、どこまで戻せるか?が焦点となります。
その意味で、ここ一週間で、1000円戻せたのです。
週明けは、再度、仕切り直して、更に戻せるか?
必ず、一旦は戻れなくなります。下値のメドは?戻りのメドは?はそれからなのです。
盛んに、フィボナッチや半値は?なんて、細かい計算値が出ていますが、どうでしょうか?

それよりも、今回の暴落の原因の究明が大事となります。
今回の暴落に関しては、サブプライム問題が主因とされていますが、それはそれで大きな
要因ではありますが、日本株が世界中で一番下げる説明にはなっていません。
では、どうして日本株が一番下がったのでしょうか?

この点に関しては、日本特有の「需給構造のミスマッチ」が原因と考えました。
日本株を買うのは外国人!日本株を売るのは国内投資家!
その外国人が売ってきたら?
株は売りが多ければ、必ず下がります。
常に買い越している外国人が売ってきた、その時に、日本株は暴落/急落しているのです。
       
[外国人の売り越し]       
 06年5月~6月  07年2月~3月  07年7月~8月  
  8784億円       7419億円          13882億円      

今回の売り越し額は、四週連続で13882億円、特に13日~17日が7519億円となっています。       
外国人が売ってきたら?ここに問題の核心があるのです。       
06年5月~6月にかけても、今までに経験のなかった暴落でした。       
過ぎてしまえば、忘れてしまうものですが、その暴落の要因は次の通りでした。       

①新興市場の下落       
②信用取引の追証の発生/先物裁定買残の解消売り       
③外国人売り       
④先物/オプションによる売り叩き       

今回も、この四要因が、ものの見事に一致しているのです。       
特に、今回は③の外国人売りと、④に絡め、円買い/日本株売りのスキームでした。       
その意味でも、今後の外国人動向と為替動向が「鍵」を握っているようです。       
その外国人動向は、やはり米国株と密接で、シカゴの日経先物も要注意となります。
要は、売りやすい日本株が、サブプライム問題を理由に、売り叩かれたのです。
FX取引など積み上がった「円売り」が、円買い/日本株売りのスキームに利用されたのです。

チャーチストの悲観的な見通しの前に、まずは、外国人動向と為替動向が重要なのです。
       

キャノンが自社株買い!

日経平均 16316.32 415.68 日経先物 16360 450 円/ドル  115.84
TOPIX 1591.81 46.92 TOPIX先 1596.5 54.5 10年国債 1.595
出来高 180596   NYダウ 13236.13 145.27 WTI 69.26
売買代金 26205   ナスダック 2552.80 31.50 668.70

全面高となってきました。(日経平均は415.68円高/トピックスは46.92p高)
先週の金曜日の-874.81円安から、日経平均は+1042.64円戻しました。
一喜一憂の日々は続きますが、しっかり検証と反省を積み重ねましょう。
結局、今回の暴落も、需給面では、
①外国人の売り越し→四週連続の売り越し、昨年5月~6月は連続ではないものの六週売り越し。
②新興市場の下落
③信用取引の追証の発生
④先物/オプションによる売り叩き(円買い/株売りのスキーム)
見事に、いつもの日本株急落のパターンだったのです。
特に、今回は為替(円買い)とオプションが、巧妙に絡んだと思われます。
サブプライム問題で、どうして日本株が一番下げたか?
答えは自明だったのです。
外国人しか日本株を買わない?構造上の問題だったのです。
そのため、テクニカルもファンダメンタルズも、一切無視された結果となりました。
その脆弱な構造に、先物/オプションがからみました。
円買い/株売りのスキームも効果を発揮しました。
膨れる評価損は、信用取引の追証を発生させました。
結局、現物は8/9日の空前の売買代金、先物は16/17日の空前の出来高となりました。
安値/高値は大商い? 

そして、17日にはトピックスのPERは14.8倍になりました。
益利回りが6.75%なのです。イールドスプレッドは6.75-1.59=5.16%となりました。
さすがに、これ以上売られる水準ではなくなったのです。(価格の下方硬直性)
そして、欧米での政策対応でした。
世界中で一番影響を受けている日本自体の政策は?情けない「お話」なのです。
それでも、プレイヤーが外国人である限り、欧米の政策対応が有効に働きました。
この意味では、今後の外国人動向が、やはり日本株の行方を握っているようです。
8月第三週、外国人は-7519億円の大量売り越しとなりました。
そして、今週は株価が戻ってきた以上、外国人は買越しに転じた可能性も高いのです。

そして自社株買いです。
昨日に続き、キャノンが2300万株1000億円の自社株買いの報道。
キャノンは8/1~8/31日の予定で1700万株1000億円を実施した矢先なのです。
今回は8/24日~9/25日の予定ですが、同じ金額で600万株も違うのです。
心ある経営者は、必ず、この機を逃さないはずです。
誰が考えても、自社株買自体が、来るべき買収に対する最大の防衛策なのです。

全面高と言え銘柄選別が戻りの明暗をわけます。
コア(トヨタ/キャノン/武田/信越)を中核に、主力銘柄の安値を狙う!となります。
また、深追いは禁物ですが、一方で金融/不動産/通信など内需関連の動向も注目です。
今回の暴落に、その前に急落していたとは言え、ドコモや中電は、全く下がりませんでした。
やはり、下方硬直性だったでしょうし、配当利回りだったのです。
その意味でも、日本株のイールドスプレッドが5%の割安状態は?
まだまだ、波乱の展開が予想されます。安値を買う!を貫きましょう!

暴落は日本自体に原因が!

日経平均 15900.64 -0.70 日経先物 15910 40 円/ドル  114.38
TOPIX 1544.89 -4.99 TOPIX先 1542.0 -7.0 10年国債 1.570
出来高 166102   NYダウ 13090.86 -30.49 WTI 69.47
売買代金 22986   ナスダック 2521.30 12.71 666.20

問題の核心は日本自体にあるのです。
その核心とは、需給構造のミスマッチで、この問題が解決されない限り、今回の様な暴落は
今後、何度も仕組まれてしまいます。(株価の水準が上がれば上がるほど?)
本日は、日経平均が-0.7円安、トピックスが-4.99p安。小動き?
東証一部の売買代金は7/5日以来の低水準の22986億円にとどまりました。
8/9日の51583億円の半分以下なのです。
反面、日経先物は126193枚で、8/16日の263675枚の半分となっていますが、8/9日の日経先物は
107857枚ですから8/16/17日の263675枚や247236枚が異常だったのです。
本日の126193枚も、現物と比べれば、高水準!先物主導の値動きでした。
そして、その先物は、日経先物が+40円高の15910円でトピックスが-7.0p安の1542.0p。
銀行株を中心に金融とトヨタ/ホンダなどがトピックスとの裁定に売られました。
トヨタは、一時-100円安の6480円となりましたが、この水準で、どうしてトヨタが売られる?
時価総額が多ければ売られる? (今日一日、個別的には、決して小動きではなかったのです。)
こんな馬鹿なスキームがまかり通っているのです。
不安心理を煽って、実需を希薄化し、その隙間を先物主導で売り叩く?
要は、国内に実需の買いがないからなのです。
実需の買いが入れば売り叩けない? だから、信越化学や武田は下げないのです。
その意味で、注目は「自社株買い!」なのです。

安値/高値は大商い?(史上空前?なんて間違いなく、そのシグナルなのです。)
この事が正しければ、8/9日の現物の売買代金、8/16/17日の先物の出来高は?
株価的には、予断は許されないとは言え、8/17日の暴落が、安値のメドと考えます。
それでも、日本株の戻りの悪さは否めません!
日本株の大引け時点で、韓国は+1.3%上昇、上海は+0.5%上昇、香港は+2.1%上昇、
シンガポールは+2.4%上昇、台湾は0.2%上昇、インドは2%上昇しています。
どうして、日本株だけが下がってしまうのか?

繰り返します!原因は日本自体にあるのです!
こんな単純明快なことが、全く理解されないのです。
十年国債の利回りが1.57%で、トヨタの配当利回りが2%(6500円で配当は130円)。
まして、増配含みで、益利回りは7.03%あるのです。
気がつけば、たとえトヨタでも「M&A」の対象になりかねないのです。
今、三菱商事が発行済み株数の3.06%を自社株買い!と報道されました。
当たり前ですね。
三菱商事は、8/17日時点で、PERは11.1倍(益利回り9%)配当利回りは1.75%あるのです。
お金に「色」はありません。
借り入れしても自社株買いなのです。
イールドスプレッドを考えれば自明のことなのです。
現水準であれば、借り入れて自社株買いを行えば、確実にROEは上昇します。
それができなければ、外資の餌食?
買収予防策なんて考えている余裕はないのです。

そうは言っても厳しい状況です。
トヨタならばトヨタと、よく銘柄を絞って、その安値を見定めましょう。
直近の暴落に、ドコモや電力が下げていないのも、配当利回りは無視されていない証?
異常は異常ゆえに、必ず是正されると確信しています。

日銀の対応は?

日経平均 15901.34 168.86 日経先物 15870 140 円/ドル  114.86
TOPIX 1549.88 26.31 TOPIX先 1549.0 24.5 10年国債 1.560
出来高 203526   NYダウ 13121.35 42.37 WTI 71.12
売買代金 27733   ナスダック 2508.59 3.56 666.50

いよいよ日銀の政策決定会合を迎えます。
本来は、米国の公定歩合引き下げに、間髪をいれずに日銀も動くべきだったのですが?
残念ですが、現時点では・・・・・・?
日銀が市場を直視していれば政策対応は可能なのですが。
政策金利の引き上げと、円売り介入を同時に実施すれば、混乱は一気に収束するのです。
利上げの見送りでは、問題の先送りでしょうし、かといって引き上げたら?
市場は、株式/為替/金利ともに過敏になっていますから、厳しい状況は否めません。
安倍政府は、既に日本経済の混乱を日銀の失策に、その責任を転嫁しています。
日銀は追い詰められてしまったようです。
また、米国自体も政策金利の引き下げを催促に言っているようですが、これまた難儀なのです。
米国に求められる対応は、サブプライムを直接買い取ることなのです。
とにかく、円買い/株先売りのスキームだけは、早急に断ち切る必用に迫られます。

政策対応と自律反発が今週の注目点でした。
政策対応だけは、後手に回ったら、同じことでも効果は半減します。(半減どころか?)
願わくば、positiveーsurprise が望まれます。
また、自律反発ですが、昨日/今日の値動きは自律反発そのものなのです。
相変わらず、先物主導の売り圧力は働いています。
昨日同様、今日も後場からは、その上昇幅を縮小しています。(日経先物16110→15870円)
本日の値上り/値下り銘柄は1369/288銘柄の全面高でした。
その全面高の中で、ファナックは-210円安、東京エレクは-120円安、京セラは-90円安、
KDDIは-10000円安、ファーストリテリングは-60円安・・・・・共通点は?
日経平均に対する寄与率なのです。
先物主導の売り圧力に自律反発の攻防? まだまだ予断は許されません。
勿論、一転弱気一色のチャーチストに耳を傾ける必用はありません。
市場メカニズムが崩壊した最中、まずは移動平均との乖離の是正からなのです。

また、注目は自社株買いです。
昨日も述べましたが、イールドスプレッドが5%を超えるなんて、異常も異常?
この機に自社株買いを実施しない会社/経営者は?
その意味でも、自社株買いの実施が銘柄選別の基準となってきます。
金額の多寡は別としても、キャノン、武田、トヨタ、信越化学、やはりコア銘柄なのです。
株は売りが多ければ、必ず下がります!当たり前ですね。
だから、17日の日経平均が-874.81円だって起こってしまったのです。
10年国債の1.56%とトヨタの益利回りや配当利回りを比較してみましょう。
益利回り5%(PER=20倍)ならば9140円?
配当利回り1.56%ならば8333円?なのです。本日は6640円/190円高。
8/17日の安値6130円を基準に、安値を狙いましょう!(結構、乱高下、必ず押し目を!)

同様に、他の主力株も徹底した押し目買い!(必ず、高値は買わない!)
暴風雨の最中です。手先の器用さは無用です。(売っても儚い?)
よくよく銘柄と値段を選別し、厳しいですが安値を買って行きましょう!

今週は政策対応か自律反発か?

日経平均 15732.48 458.80 日経先物 15730 430 円/ドル  114.70
TOPIX 1523.57 43.18 TOPIX先 1524.5 48.5 10年国債 1.585
出来高 218540   NYダウ 13079.08 233.30 WTI 71.98
売買代金 30445   ナスダック 2505.03 53.96 666.80

それにしてもですね?
米国の政策頼みだけでは、何とも心もとない?事なのです。
今回の日本株の暴落に関して、誰が何と言っても、その原因は日本にあるのです。
日銀も市場から「目」を離していれば、何の対策も出てこないのです。
好循環の時は「無策の策」も、悪循環の時は「無策」は手遅れにもなってしまいます。
暴落時は(安くなれば)個人の買いが入る?
馬鹿を言ってはなりません。
誰かが買わなければ、値段は付かないのです。外国人が売っている以上、誰が買うのか?
とにかく、日本株が落ち着くかどうか? (外国人頼みは変わりません!)
今週の注目は、政策対応なのか?自律反発なのか? それらの見極め!となります。
盛んに、下値のメドは?戻りのメドは?って解説されますが、市場メカニズムが壊れてしまった
以上、そんな議論は、何の意味も持ちません。
今回の暴落も、委託売買の68%が外国人が占有し、外国人以外「買いの主体」が存在しない
需給構造にある事は、ハッキリしているのです。
今後、外国人が更に売ってくるか? そんな事、誰が解るのでしょうか?
ただ、単純に言える事は、ここまで占有した市場なのです。
高く売るか?安く売るか?も外国人の手の中なのです。
投資の基本は、安値で買って高く売る!自明のことなのです。

今日の日経平均は+458.80円高となりましたが、17日の後場の下げ分の上昇に過ぎません。
相変わらず先物主導の値動きとなっていました。
その先物が、12:56分の15960円から14:21分には15710円まで売られました。(引け15730円)
その間、指数への寄与率で、主力株が裁定売りに押されていました。
この状況で、政策にpositive-surprise はあるか?
また、株価は自律反発できるか?
外国人頼みとなれば、やはり米国株の動向は注目です。
そのNYダウですが、四ヶ月で2000$あげて一ヶ月で1150$下げて230$戻しているのです。
この下げ一ヶ月の間に、日経平均は3000円下がっているのですから、比較になりませんね。
特に、米国株安と円高、円高と日本株売りは、完全にリンクしています。
16/17日には、一円の円高は、日経平均の-250円安と裁定されていました。
残念ですが、今週も、米国株次第の状況が予想されます。

ただ、既に自律反発の水準には入っていると思われます。
日興によれば、17日時点でトピックスのPERは14.8倍まで下がっているそうです。
PERが14.8倍ならば、益利回りは6.75%なのです。
10年国債の利回りが1.58%です。
イールドスプレッドは、6.75%-1.58%=5.17%と5%を超えます。
新興国でも後進国でもないのです。
この状況では、経営者が馬鹿でない限り、自社株買いは有効となります。
ROEの向上のためにも、この機を利用しない法はないのです。
その意味でも、自社株買いをやってくる企業には注目しましょう。

個別銘柄に関しては、17日の安値を基準に考えましょう。
たとえば、トヨタであれば6130円。この値段で、配当利回りは2.12%あります。
この基準で、キャノンは?信越化学は?銀行株は?
また、従来の人気集中銘柄の、海運/非鉄/鉄鋼/造船/商社などは、いち早く物色されると
思われますが、次のテーマの模索に入る可能性が高いと思います。
どちらにしても、安値を買う!に徹しましょう。

8/18日付けの「自らに驕りはなかったか?」に対し、川上氏と稲川氏からコメントを頂戴
しました。貴重なご意見、ありがとうございました。
今後とも宜しくお願い致します。