悩ましいトレンドの行方

日経平均 15866.93 -75.46 日経先物 15850 -50 円/ドル  117.49
TOPIX 1593.43 -4.70 TOPIX先 1590.0 -2.0 10年国債 1.655
出来高 142069   NYダウ 11527.39 -15.93 WTI 63.22
売買代金 18548   ナスダック 2228.73 1.06 586.00

悩ましい一週間が過ぎました。
何しろ、世界中の市場で上昇しなかったのは日本だけではないでしょうか?
特に、一番の影響を受けるとされる米国「ナスダック」は、2155.79p→2228.73pの3.39%上昇。
香港もインドも高値奪還となれば、日本の株安は、異常と言えば異常なのです。
そして、この「悩ましさ」は、更に続くと考えられます。
どうも、日本の場合、株価の価格形成に「ゆがみ」が生じているようです。
余りにも、先物/オプションに対し、監視体制が不備なのでしょう。
株価は、誰が何と言っても、売りが多ければ下がります。
特に、現物市場が閑散で、先物市場が空前の大商いであれば、現物市場は先物市場の影響だけで
機能不全に陥ります。(特に、流動性の少ない銘柄の値下がりはきつくなります。)
繰り返します。
どんなに、世界同時株高でも、売りが多ければ下がります! 誰かが売っているのです!
その「誰か」は自明なのですが、当事者に自覚はありません。

典型が9/13日の相場でした。
その日は、米国株高(NYダウは+101.25p上昇、ナスダックは+42.57p上昇)を好感し前場は
200円以上の大幅高だった日経平均は、後場から、その200円を帳消しに(値下がり)しました。
後場から下げる「理由」は、売りが多ければ下がる!以外には、全くないのです!
しかも、この後場から下げる!先物主導で下げる!はいつもの事なのです。
困ったことに、金融庁の証券会社に対する「指針」も、早くも形骸化しているようです。
9/16日の米国市場も堅調(NYダウは+33.38p高、ナスダックは+6.86p高)でしたが、シカゴの
日経先物は-30円安の15820円となっています。
おやっ?って思って調べてみますと、15915円から、終値で売られているのです。
どうも、先物業者は、何が何でも、日本株を下げたがっているようです。
米国株高でも上がらない日本株、その米国株が下がったら?(ナスダックは六連騰)
その意味では、週明け、もう一段の米国株高が望まれるのですが?悩ましいですね。

では、これから日本株はどうなるのでしょうか?
N経済新聞の如く「チャート分析」(「島」の出現?)を持ち出し「弱気」を強調するつもりは
毛頭ありません。現在の相場は、テクニカルもファンダメンタルズも全く、無視しているのです。
結果を、それらに当てはめているだけで、事前には、全くあたってはいないのです。
ただ、中長期的な「トレンド」には配慮が必要と思えます。
いくら先物の「ヤリタイ放題」と言っても「トレンド」は、それなりに重要となります。
その「トレンド」として、いつもの移動平均なのですが、実は、これが悩ましい?のです。
まず、短期の25日移動平均は、順調に上昇していたのですが、直近の株安で、マイナスへ転じる
可能性がでてきました。
9/19日→8/14日の15830円、9/20日→8/15日の15870円、9/21日→8/16日の16060円
9/17日→8/17日の16040円、9/25日→8/18日の16150円 (日経先物の引け値の入れ替わり)
中長期では、26週移動平均は、9/22日→16470円、9/29日→17020円とマイナス継続。
但し、13週移動平均は、9/22日→15100円、9/29日→15510円と下支え。
こう考えれば、シカゴの日経先物を15820円へ下げたのも、意味はあるのかもしれません。
実際、大事な「トレンド」自体が、悩ましい状況になっているのです。

それでも、売りが多ければ下がる!ならば、問題は、その「売りが多い」状況の継続性です。
テクニカル的な大転換は、6/14日の安値:14045円です。それを下回るかどうか?
こと需給でみるかぎり、そこまでの恐怖感はありません。その分「風説の流布」?まがいの
レポートや記事が多くなってはいるのですが。
「売り仕掛け」筋にも、焦りは見えているのです。
結論は、実需の買い!(現物に買い!)が集まるかどうか?なのです。
その意味では、9月中間の企業業績が発表されだせば「トレンド」もはっきりするのでしょう。
日立の「大幅減益」は別として、総体では好決算と思われます。
それまでは、15400円~16400円のボックスと思えば、それなりと思います。
(従来は、下値は15700円~15800円で、今のところは、その通りになっているのですが、9/11日
発表の機械受注の不安分を加味、景気後退となれば、全てはやり直しとなります。)

それでは、具体的な売買ですが、いつもの事ですが、「安値を買う!」に徹することです。
しかも、買い下がりのために、必ず「余力」を持つこと。一発必中は厳禁!
現在の、15850円でも、「安値銘柄」は沢山あります。
たとえば、三菱商事(8058)の2110円。PERは9.63倍、配当利回りは1.66倍になっています。
売り上げ48億の株に、2200億円の時価総額を与えるのも否定はしませんが、これもまた「いつか
来た道」に違いないのです。

 

特徴のある一日でした。

日経平均 15942.39 192.34 日経先物 15900 150 円/ドル  117.60
TOPIX 1598.13 14.58 TOPIX先 1592.0 10.0 10年国債 1.665
出来高 157776   NYダウ 11543.32 45.23 WTI 63.97
売買代金 21297   ナスダック 2227.67 11.85 596.20

特徴のある一日でした。
まず、日経平均が+192.34円高に対しトピックスは+14.58p高で、NT倍率(日経/トピックス)は
9.97へ上昇、05年~06年の最高となりました。(04年12/24日:10.01)(05年11/7日:9.37)
六月以降は日経平均に対しトピックスが割り負けているのです。
要は、銀行株が上がっていないのです。(本日も三菱UFJや三井住友は-10000円安でした。)

次に「新興市場」ですが、日経平均の+192.34円高に反し、暴落しています。
マザーズ指数は-38.46p安で1205.86p、今日一日で-3.09%下げました。
今週に入って、僅か四日間で123.25p下げているのです。これは異常と思えるのですが?

個別銘柄で見ますと、本日上場のミクシイ(2121)が、公開値155万円の二倍以上の315万円でも
値が付かないのに対し、楽天はストップ安の45800円(-4000円安)ヤフーも40200円(-950円安)
と明暗がはっきりしていました。(ある意味では、同業なのですが)
コア銘柄(キャノン、トヨタなど)の上昇に対し、主力銀行、不動産が下落。
昨日上昇のエルピーダの反落(-250円安の5410円)に対しアルバックの急騰(+260円高の4220円)
など好対照でした。
また、出来高は15.7億株と低水準ですが、売買代金は2.13兆円と2兆円をキープしています。

この様に、非常にバランスに欠ける相場になっています。
どうして?
そのヒントは、引け後発表になりました「主体別売買動向」にあると思います。
「主体別売買動向」によれば、9月第一週(9/4日~8日)の売買動向は次の通りです。
(買い) 外国人:1478億円  個人:1467億円
(売り)  投信:-226億円  信託(年金):-565億円  証券自己:-2727億円

先週は、SQ(9/8日)に絡み、日経平均は急落しました。
その傾向は、今週に入っても継続、先物主導で乱高下が激しくなっています。
ナスダックの上昇に伴い、外国人による輸出関連株の「買い」!
個人も、新興市場の「下げ」はあるものの、それなりなのでしょう。
また、数値には、特にでてはいませんが、9月中間に関わる売却が、先週/今週がピークに。
(相対的に下がってはいない、銀行・商社・不動産などが売られている。)
いつものことですが、売りが多ければ下げるのです!
では、誰が一番売ったのか?
それは、見ての通りですね。

さて、9/25日の設定で「ノムラ中小型デイスカバーF」が募集されています。
設定額は550億円と聞いていますが、満額募集されると思います。
実に、妙を得たタイミングとなっているようです。
とにかく「実需の買い」が、先物主導の「売り叩き」には、最高の防衛なのです。
また、明日以降、銀行株の反転と楽天/ヤフーの底入れが、あるかどうか?
ドコモの186000円奪還があるかどうか?
注目の週末となっています。

 

一体、どうして?

日経平均 15750.05 30.71 日経先物 15750 100 円/ドル  117.90
TOPIX 1583.55 -2.43 TOPIX先 1582.0 7.0 10年国債 1.670
出来高 175312   NYダウ 11498.09 101.25 WTI 63.76
売買代金 22552   ナスダック 2215.82 42.57 594.29

一体、どうしたんでしょうか?
米国株の大幅高を受けた「日本株」、日経平均こそ+30.71円高でしたが、トピックスは-2.43p安
しかも、新興市場は総崩れとなりました。
東証一部の値上がり銘柄は406で、値下がりは1200でした。
ただ、その少ない値上がり銘柄では、東京エレクトロンが320円高の8300円、アドバンテストは340円高の
11590円、エルピーダは350円高の5660円、NECエレクは330円高の4360円なのです。
また、コア銘柄の中心、トヨタは60円高の6200円、キャノンが120円高の5840円、武田が80円高の
7550円となっています。これでも、値下がり1200では、トピックスはマイナスののです。
銀行、鉄鋼、商社など、内需関連が軒並み安でした。

米国株は、四ヶ月ぶりの高値になっているのです。
どうして、ここまで日本株は無反応なのでしょうか?
しかも、先週の水曜日から-800円の急落の後、戻れないのです。
当然のことですが、「売りが多い!」からなんですが、問題は、その「売り」ですね。
まずは、先物主導は変わりません。本日も、日経先物の出来高は82287枚の高水準。
先物による「売り叩き」がなければ、ここまでは低迷しません。これは事実です。
ただ、その先物も、あくまで「弱み」につけ込むのが常套なのです。

では、今日の相場に「弱み」はあったのでしょうか?
何しろ、値下がりが1200銘柄です。
上記の値上がりした主力株を除けば、全面安なのです。トピックスに「実需」の売り?
この「売り」は、おそらく、外国人の「売り」ではなく、国内機関投資家の「売り」と思います。
16400円で十分売却可能だったのに、この水準で売ってくるのです。
中間期末をにらんだ売却ならば、今週いっぱいか?とは思っているのですが。
そして、新興市場の総崩れです。
どうしても、下げが下げを呼んでしまう「市場」なのです。
明日のミクシイ上場に絡んで「指数」が売られていると考えます。
まあ、それにしても?なんですが。
今日も、「楽天が利益確定売りに5万円を割り込んだ」って解説がありましたが、5万円ワレで
誰が利益をだせるって考えているのでしょうか。
事左様に、もう少し、真剣に「現実」を分析して欲しいものです。

さて、個人的ですが、本日は、三菱商事(8058)の2110円、ジャフコ(8595)の5710円を買って
みました。買い下がりの方針でいます。
また、ドコモ(9437)が184000円と9/5日の183000円を抜き、5/29日の186000円へ挑戦?
186000円を抜ければ、KDDIやNTT、さらにソフトバンクにも波及するのでは?
この「テーマ」は新鮮なのですが、果たして相場になっていくでしょうか?

 

「倫理なき戦い」は?

日経平均 15719.34 -75.04 日経先物 15650 -110 円/ドル  117.63
TOPIX 1585.98 -10.52 TOPIX先 1575.0 -17.0 10年国債 1.690
出来高 187088   NYダウ 11396.84 4.73 WTI 65.61
売買代金 23001   ナスダック 2173.25 7.46 597.29

この「無法地帯」は、果てしなく(どこまで)続くのでしょうか?
先物主導の「倫理なき戦い」は、今日もまた、その勢いを増してきました。
堅調で始まった日経先物は、直ぐに-140円安をつけ、その後、+90円高まで戻したとたん、一転
今度は-120円安まで、叩き売られる。そこには、ただ「下げる!」以外の理由はありません。
その都度、「売り筋」の動向に、提灯がつき、その売買は増幅して、一方通行になります。
また、その先物の裁定のため、現物市場も「売り圧力」に押されてしまうのです。
先月末、金融庁の指針で、少しは沈静化するかと思えたのですが?(証券会社の自己部門)
本日の日経先物の出来高は107091枚でした。
決して、先物が悪いと言っているのではありません!
いくら合法と言っても、証券会社の自己部門が「投機」に走ってはならないのです。
以前にも述べましたが、これはプレーヤー(証券会社のデイラー)の問題ではなく、証券会社の
経営者の問題なのです。「倫理なき経営」に将来はないのですが。

さて、昨日の驚くべき「機械受注」ですが、その「答え」は、まだ見つかりません。
これ程の数値の割には、N経済新聞はじめ、それなりのコメントがないのです。
また、内閣府自体も、当然のことですが7~9月期の修正が必要と思えるのですが?
こんなに、予想値(事前のコンセンサス)と違っても、音沙汰ナシ?(-5.3%→-16.7%)
もし、この数値が一過性でないとしたら、間違いなく景気後退で、しかもインフレなのです。
ただ、N経済新聞によれば、半導体製造装置と鉄鋼・紙パルプと携帯電話向け機械の減少って
説明していましたが、エルピーダや東芝の設備投資や、携帯ナンバーポータビリテイの効果なんて考えると
あながち、悲観の必要はないかもしれません。
それでも、数値は数値です。「答え」が見つからない限りは、注意は怠れません。
この機械受注の数値に関しては、どうも「先物部隊」に格好な「理屈」を与えてしまった様です。

日経平均は、ここ五日間で-800円下げています。
6月安値の需給と比べれば、14045.53円(6/14日)までの「下げ」は考えすぎでしょう。
15700~800円のゾーンと考えてきましたが、今回の機械受注でした。
それでも、15500円ワレでは、反発に向かうと思っています。
短期間で1000円下げるならば、既に800円下がっているのです。
明日からは、一旦は、買い向かう「水準」と考えています。
但し、状況に応じ、場合によっては短期売買を優先しましょう。まだまだ、先物主導です。

個人的には、アルバック(6728)の3900円、ジェイテクト(6473)の2150円、愛知製鋼(5482)
の820円、三井住友(8316)の123万円、キャノン(7751)の5700円、ジャフコ(8595)の5800円
ヤフー(4689)の42万円、板硝子(5202)の550円、住友電工(5802)の1500円、日東電工
(6788)の7250円、豊田通商(8015)の2900円、CSK(9737)の4800円、ローム(6963)の
10450円、BS(5108)の2350円 等々 狙ってみたいと思っています。

 

とんでもない数値でした!

日経平均 15794.38 -286.08 日経先物 15760 -230 円/ドル  117.23
TOPIX 1596.56 -23.42 TOPIX先 1592.0 -16.5 10年国債 1.665
出来高 163008   NYダウ 11392.11 60.67 WTI 66.25
売買代金 20056   ナスダック 2165.79 10.50 617.29

全く、予想外でした。
14:00発表の「7月機械受注」が、前月比-16.7%の大幅減となったのです。
どうして?  事前のコンセンサスは-5.3%でした。
しかも、先週から「6月の反動で7月はよくないぞ!」と、盛んに警戒されていたのです。
予想通りの数値であれば、読み筋どおりの「材料で尽くし」って考えていたのですが。
内閣府の7~9月期の見通しが、前期比4.9%増なんですから、今日発表の数値は驚愕の数値!
根底から洗い直しが要求されることになったのです。
内閣府の見通しには、8/9月がそれぞれ19.0%増加、横ばいでも13.9%増加が必要となるのです。
二ヶ月続いて、二桁増が可能かどうか?そんな甘い見通しなんて、さすがにありませんよね。
数値上では、景気後退の可能性すら示唆しているのです。

問題は、どうして、ここまで事前予想(コンセンサス)と違ったのか?なんです。
一月ベースの集計値です。10%以上も違ってしまうなんて、違うにも程があるのです。
このブログも、その「理由」を探しているのですが、残念ですが、まだ見つかりません。
ただ、必ず、その「理由」はあるのです。
ここまで違った(減少した)理由、一体、どうしてなんでしょうか?
各企業の業績予想とは違います。「機械受注」の数値なのです。
当然のことですが、発表と同時に、先物に1000枚単位の売りが出て、株価は一気に急落。
為替は「円安」、債券は買われました。(117.23円、10年国債:1.665%)

最も、株価に関しては、発表前の日経先物の水準は15900円でしたから、この発表では-180円安に
留まったことになります。(今日は朝の16000円から一貫して下げていました。)
現物も、安値は15772.07円で-308.39円安とはなりましたが、15700~800円には収まりました。
ただ、問題は、明日からどうなるか?
特に、この数値を受けて、外国人が、どう反応するのか?
何しろ、国内には「買いの主体」が不在なのです。
また、現在の相場が、先物主導の指数売買、とくに、足元は「売り主導」になっています。
その意味で、格好の「材料」を与えてしまったことになりました。

では、この「数値」をうけて、売買はどうすべきか?
ポイントは、ただ一つ!
この「数値」が一過性なのかどうか?
感覚的には、日本経済が景気後退するとは思えません。それでも、見極めは必要です!
そして、どうして、今回、こんなに違ってしまったのか?
とにかく、この辺りに妥当性があれば、明日以降、下げれば絶好の押し目となります。
そして、可能性はゼロではない、景気後退となれば、それはそれで再考となります。
(その場合は、今回の数値だけでは判断はできないのです!)
その意味で、明日からは、妥当性がはっきりするまでは、短期売買に徹しましょう。
銘柄は、トヨタやキャノン、三菱UFJ、新日鉄、東芝など、コア(流動性の高い)銘柄に。